『ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門』を読破した感想
こんにちは、a-keyです。
今回はタイトルの通り、『ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門』について、感想を書いていこうと思います。
ラテラルシンキングって何?
ところで、ラテラルシンキングという言葉を知っていますか?
ラテラルシンキングとは物事を水平に考えていく手法を言います(意味不明ですね)。
私達が物事を考えていく時、「論理的(ロジカル)」な考え方を求められます。
このロジカルな考え方は原因から結果に向かって連続的に物事を捉えていく論理的な思考方法でして、ラテラルシンキングの対義語となります。
ラテラルシンキングは原因も結果も何一つ因果関係を持たず、何かしらの共通点を通じて連結した関係で物事を捉えていきます。
分かりやすい例を挙げるならば連想ゲームですね。
例えば 1 + 1 の回答を求められた時、ロジカルに考えれば 2 が数学的に正しい回答になります。
他方で、ラテラルに考えていくと、 田 や 甲 という文字になります。
ロジカルには不正解ですが、ラテラルに物事を捉えることで回答は複数存在し、かつ共通性があれば全てが答えとして相応しいものとなります。
本書を読み終えた感想
『ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門』は、一言で言うと「ラテラルシンキングの足掛かり」です。
ラテラルシンキングという言葉を知らない読者がロジカルではない思考方法の存在を知り、かつ文中で幾度か出題される問題でラテラルな発想を実際に行えます。
またラテラルシンキングを生かした実例を数多く載せており、ロジカルな発想だけでは実現出来ないサービスがある事に気づかされます。
特に印象的だったのはトヨタ生産方式の誕生です。
アメリカの自動車工場へ視察しに行った際に立ち寄ったスーパーマーケットで、空になった棚に従業員が商品を補充する姿から着想を得て、トヨタ生産方式が誕生したというのです。
顧客が棚から商品を取り、空いた棚に従業員が商品を補充するという一連の流れが、必要なものを、必要な時に、必要なだけ生産する姿に見えたのは、まさにラテラルな発想でなければ成し得なかったでしょう。
文末には参考文献が載せられており、よりラテラルな世界へ足を踏み入れていきたいと思ったら、それらを読んでいくのも良いです。
最後に
今回は『ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門』の感想を紹介しました。
ラテラルシンキングとは論理的思考の対義語であり、水平的に物事を思考する手法です。
本書はラテラルシンキングを知らない読者を対象としています。
その為、ラテラルシンキングとは何ぞやを説明した後、この思考方法が実際にどのように実用されてきたかを例に挙げています。
また読者に対し幾つかの問題を用意してラテラルシンキングでの回答を求めてきます。
よって、ただの読み本ではなく、ラテラルシンキングの思考方法を積極的に取り入れていってもらおうという意図があります。
型に嵌まったロジカルな思考だけでなく、遊び心があるような連想ゲームの考え方を取り入れることで、自分自身の視野・発想の幅が広がるだろうと感じました。
ちなみに本書のタイトルですが、ラテラルに考えていくと、なろう系小説に似ている気がしています。
邪推だと思いますが、もしかするとラテラルに読者へ訴えた便乗商法でしょうか。
今回も最後まで読んでくださり、有難う御座いました。
では、別の記事でお会いしましょう。