「2021年になっても、まだWindows8.1を利用しているの?」
「だって業務上、使い続けないといけない状況なんで……」
こんな状況に陥っている人、少なからずいますよね?
Windows8.1のタスクマネージャーに表示されるディスク使用率が100%になる問題を10の設定で解消します。 |
Windows8.1 のディスク使用率100%を解消する10の設定
こんにちは、a-keyです。
今回は私の知り合いから寄せられた相談を元に、記事を作成しました。
冒頭のやり取りの通り、業務の都合上、仕方がなくWindows 8.1を使い続けている友人が私にはいます。
正直に言って、Windows 8.1を使い続けているWindowsユーザって猛者ですよね。
私はWindows 8.1のUI全般が使い辛かったので、Windows10無償アップグレードが来たら、直ぐにアップグレードしてしまいました。
とはいえ、 業務で使用しているアプリケーションやサーバ間の連携等、何かしらの事情でWindows 8.1から変えられずに未だに使い続けているユーザがいるのは間違いありません。
今回はそんな方々がディスク使用率100%を維持してしまい、速度低下に悩みながら日々の業務をこなさざるを得ない環境を解決へと導ける内容にしました。
それでは、さっそく行ってみましょうッ!
Windows 8.1のサポート期限はいつまで?
Windows 8.1ユーザへの警告ではありませんが、サポート期間について調べました。
Microsoft公式によると、Microsoftの製品サポートは合計10年と定められています。
ご存じですか? OS にはサポート期限があります! - Microsoft atLife
ご存じですか? OS にはサポート期限があります!
- メインストリームサポート : 製品販売後から最低5年間
- 延長サポート : メインストリームサポート終了後から最低5年間
Windows 8.1は既に延長サポートに入っており、2023年1月10日に終了します。
Windows 8.1が販売を開始したのが2013年11月13日ですし、かつ後継であるWindows10への無償移行が実施されてしまった現状では、Windows 8.1が終了の方向へ向かっているのは仕方が無いのかもしれません。
もうWindows 8.1をWindows10へ無償でアップグレード出来ないの?
表向きは出来ない事になっています。
しかし、Windows 7やWindows 8.1が半強制的にWindows 10へとアップグレードされていった経緯があったように、MicrosoftはWindows 10でOSを統一していきたい意向があるように感じます。
その為、Windows 10のOSのインストーラーをWindows 7, Windows 8, Windows 8.1 のマシンで起動すれば無償でアップグレードが出来ます。
もう、Windows 8.1には耐えられないという方、ぜひお試しください。
Windows 8.1のディスク使用率100%を解消する前の確認事項
Windows Update がかかっていないか
「ディスク使用率100%になって、処理が重いから面倒見てよ」
そう言われて預かると、大体がWindows Updateに向けて準備をしているか、Updateされた直後でファイルを操作しているかのどちらかが多いです。
対策として、一晩か二晩ほどパソコンの電源を入れっぱなしにしてください。
新しいデータの読み書きの際、Windowsはファイルの位置を高速で把握する為にインデックスを割り振っています。
このインデックスの割り振りによってディスクドライブへのアクセスが急激に増えてしまい、結果的にディスク使用率が爆上げ状態になっているケースがほとんどです。
可能な限りシステムへ処理能力を渡してあげるのが、早く終わらせる秘訣ですので、ユーザである我々が使わない時間帯に電源を入れておくのが大切です。不審なソフト・悪意のあるウィルスが紛れ込んでいないか
「そんなソフトは言っていないよ」と笑っていませんか?
案外、意図せずして入れてしまっているパターンが多いです。
対策として、次のサービズのいずれか(むしろ両方)を実施して下さい。
無償で使えますし、何も問題が生じていないのが客観的に分かります。
以前、預かったパソコンに悪意のあるソフトウェアが入っており、それによってディスク使用率が爆上げされていた事故が起きていたケースがあります。
悪意のあるソフトウェアによって引き起こされている場合、どんな設定を行っても無意味になってしまうので、現状の把握は非常に大切です。
Windows 8.1のディスク使用率100%を解消する設定(初級編)
確認作業を終えたので、さっそくディスク使用率を100%にしない設定を行っていきます。
まずは初級編という事で、Windows 界隈で悪の権化として扱われている不要な設定から取り除いていきます。
高速スタートアップをオフにする
コントロールパネル -> システムとセキュリティ -> 電源オプション -> 電源ボタンの動作の設定
電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化という設定画面で、「高速スタートアップを有効にする(推奨)」(赤枠部)があります。電源の設定で高速スタートアップをOFFにします
外す際は「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックする事で、変更できる状態になります。
高速スタートアップのチェックを外して下さい。
高速スタートアップとは書いて字の如く、起動が素早く終わる為の設定項目です。
実際には不確かな設定値を読み込んで不具合を発生させる可能性が高く、多くの場合、オフが推奨となっています。IPv6をオフにする
コントロールパネル -> ネットワークと共有センター -> アダプタ設定の変更 -> ”変更したいアダプタを選択して"右クリックからプロパティを開く
この接続は次の項目を使用します欄で、「インターネットプロトコルバージョン 6(TCP/IPv6)」という項目があります。アダプタのプロパティ:IPv6を使ってない場合、OFFにします
IPv6のチェックを外して下さい。
IPv6とは現在、主流となっているIPv4に変わる次世代の通信プロトコルです。
現在の速度でIPv4を使って行ってしまった場合、割り振れる限度を超えてしまう為、IPv6が誕生しました。
とはいえ、この設定値はパソコンのみならずLAN機器や契約しているプロバイダもIPv6に対応している必要があります。
Window 8.1のディスク使用率100%を解消する設定(中級編)
初級編はいわばパソコンを使っていく上で不具合が生じにくくさせるおまじないです。
次は実際に処理やアクセスに関わる設定を実施していきます。
表示パフォーマンスの調整
コントロールパネル -> システムとセキュリティ -> システム -> システムの詳細設定 -> システムのプロパティ -> パフォーマンスオプションパソコンの能力を無駄に使わないように、表示パフォーマンスを適切にしましょう。
タブ[視覚効果]のチェックボックスを有効にすることで、画面表示を豊かにできます。
画面表示を豊かにすることは、すなわちパソコンに負荷をかけることと同義です。
チェックボックスを画像の赤枠部と同じようにして下さい。
やってみて違和感があると感じたら、その項目を有効にすれば元に戻ります。
むしろもっと削って良いと感じた場合、削ってしまうのも一つの手です。不要なサービスの停止
Windows Key + R で"ファイル名を指定して実行"を呼び出す -> services.msc不要なサービスを止める事で、パソコンにかかる負荷を軽減できます。
サービスは多ければ多いほど良かったのは古き良き時代の話で、現代では自分の身の丈に合ったサービス(ベストエフォート)が求められています。
パソコンのサービスについても、やはりベストエフォートに設定するべきです。
初期の状態では絶対に使用しないサービスが動いているので、次にあげるサービス群を停止して下さい。- Smart Card
- Smart Card Removal Policy
- Remote Registry
- Bluetooth Suppert Service
- FAX
- Problem Reports and Solutions Control panel Support
- Peer Name Resolution Protocol
- Peer networking Grouping
- Peer networking Identity Manager
- Superfetch(SysMain)
- IP Helper
One Driveのデバイス間同期を制限する
PC設定 -> OneDrive -> 同期の設定
PCの設定を同期する必要性が無いので、この設定はオフが推奨です。One Driveによる同期は不要です。
私の友人の場合、パソコンはMicrosoftアカウントと紐付けていなかったので、機能制限として自動的にオフになっていました。システムの保護を無効にする
コントロールパネル -> システムとセキュリティ -> システム -> システムの詳細 -> システムのプロパティ -> タブ[システムの保護] -> 利用出来るドライブで対象とするドライブを選択して、構成をクリック
システムの保護を無効にしてください。
データ上の不具合が生じた際に、システムの保護を有効にしておけば復元出来る可能性があります。
あくまで可能性であって、確定ではありません。
不具合が生じた際に不確かなWindowsの機能に頼るより、もっと確実にバックアップを取れる体制やRAIDを構築するなど、確実に復元出来る条件を選択するべきです。
ここまでの設定を行うことで、友人のパソコンはディスク使用率100%の状態から脱しました。
この問題は原因の特定が非常に難しいので、どのタイミングで改善するのかが断定出来ません。
恐らく、色々な要素が絡まり合って、起きてしまっている現象なんでしょうね。
Windows 8.1のディスク使用率100%を解消する設定(上級編)
ここからは私自身は試していないけれど、もしも解決しなかったらやろうかなって思っていた内容です。
金銭的な問題やパソコンの分解・組立作業なんかも視野に入れる必要があります。
物理的なメモリ量を増加させる(メモリ増設)
ディスク使用率が高くなる原因の一つに、物理メモリの不足が挙げられます。
Windows OSは物理メモリが不足している場合、その一部をディスクドライブで代用する機能がありますが、ディスクドライブはメモリと違いデータの読み書きが遅い為、処理が滞りがちです。
物理メモリが不足する原因として、Windows 8.1ユーザの多くはWindows XPの知識でマシンスペックを考えていた時代なので、実際に必要となる物理メモリの量を過小評価する傾向にある為です。
OSが32bitの場合、メモリは4GB未満まで搭載出来るので、物理メモリの追加を行うことでディスク利用率の減少が見込めます。ディスクドライブが故障する前兆かもしれない
ディスクドライブ利用率が高まる原因に、ディスクドライブ自体に故障が起きており、データの読み書きが失敗している可能性があります。
HDDの場合、金属の円盤が高速で回転する構造をしており、モータや円盤の軸が劣化していきます。
HDDが劣化すると、読み書きをするときに何かを引っ掻くような音が鳴ったり、ぶつかる様な音が聞こえたりします。
このような症状が起きたら、故障する前兆なので対策が必要となります。
私の場合、HDDやSSDにクローンを作成し、延命措置を図ります。
上級編の内容はいずれも金銭的な問題や、パソコンの分解・組立、パーツのクセを知る必要があるので、知っている人か、パソコンショップの店員にやってもらうのが無難です。
それでもWindows 8.1を使い続けますか?
今回、タスクマネージャーに表示されるディスクドライブの使用率を緩和する為の方法を示しました。
これらを実行することで解決したのならば、嬉しい限りです。
とはいえ、今後もWindows 8.1を使い続けるのが妥当なのか、私は疑問視しています。
Windows 8.1は2023年1月には延長サポートが終了するので、セキュリティの面で脆弱になっていくのは言うまでもありません。
対応するアプリケーション群も失われていき、機能を制限して利用せざるを得ない環境がやってくるのは間違いありません。
業務上、仕方がなく使っているWindows 8.1のそのマシンは、いつか業務を止める存在に変わります。
そうなる前にWindows 10への移行を果たし、今後やってくるWindows 11への対応に備えた方が長期的に正しいのではないかと私は考えています。
この考えを友人に語った所、「決めるのは会社であって、俺じゃない」と返ってきました。
私は「世知が無いな」と苦笑しました。
今回の記事は如何だったでしょうか?
もし「このやり方で解決したよ」とか「この設定は止めた方が良い」とかアドバイスがありましたら、ぜひコメント欄にお願い致します。
なお、本記事の内容によりいかなる不利益が生じたとしても、一切は自己責任にてお願い致します。
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